人生においてそう何度も似顔絵のプレゼントをしたことがありませんが、もしあると
すれば幼少の頃にまで遡ります。
当時幼稚園生だった私はよくおばあちゃんの家に遊びにいってました。
いつもおばあちゃんに甘えていて、なかなか外で遊ぶということもしませんでした。
たぶんだいぶ可愛がられていたと記憶しています。
そんなおばあちゃんのために何かできることはないかと子どもながらに考えた結果、
誕生日プレゼントを贈ることにしました。
当然お金もなく、友だちへのプレゼントのように折り紙で作った鶴とかでは
格好が
つかないと思い、似顔絵を書いて渡してあげることにしました。
そして、おばあちゃんの家にクレヨンをもって遊びにいきました。
とても不思議そうな顔をしていましたが、悪い顔一つせずにじっと私が描き終わる
のを待ってくれました。
ようやく完成したところで、「誕生日おめでとう」といって渡しました。
すると、突然おばあちゃんが泣き出しました。よほど嬉しかったのでしょう。
大人になった今でもときどきその頃のことを思い出します。